私たちのめざす看護

私たちの看護

2020.08.25

ワンチーム

私の部署、血液浄化療法室では血液透析をはじめとする、二重膜濾過血漿交換療法や血球成分除去療法など治療全般を実施しています。その為、患者に関わる職種も多岐に渡り、医師・看護師・臨床工学技士に加え、薬剤師・栄養士・MSWと共に患者のサポートをしており、今年度の部署目標として「ワンチーム」を掲げています。

日々の業務では、主に私たち看護師と臨床工学技士が血液浄化に関わっています。看護師は患者を、臨床工学技士は機器を、と思われがちですが専門性のある業務以外は協力して実施しています。具体的には透析機器の準備や設定、シャント血管への穿刺、バイタルサイン測定などを共通業務としています。

また週に1度、医師・看護師・臨床工学技士で入院予定患者一人一人についてカンファレンスを行ない治療スケジュールや患者状態を把握・共有しています。その日施行した透析患者に対しては、業務終了時に患者一人一人に対してカンファレンスを実施し、より個別性に応じた看護や患者指導を計画し実施しています。

先日、ある患者さんのシャント血管へ穿刺し血液透析を行なっていましたが、途中で静脈圧が高くなり、透析を継続するために再穿刺を行ないました。なぜ静脈圧が上昇したのかを検討するため、透析終了後、医師を交えてエコー下で、血栓の有無や血液流量を評価し、穿刺した位置が血管の血栓による狭窄に伴う影響で静脈圧が上昇したという結果に至りました。エコーでの評価を基に穿刺位置のアクセスマップを作成しました。次の透析時には、アクセスマップを参考にシャント血管へ穿刺を行ないトラブルなく透析を実施できました。

また、より良い透析医療を提供するために他職種間での勉強会を行なっています。特に今年度は新型コロナウイルスの流行に伴い、感染症対策における防護服の着脱方法や消毒方法等についての再確認を行ない、血液浄化療法室内でのベッドの配置や陰圧テントの設置・使用方法、透析中の動線等を医師・看護師・臨床工学技士で相談し感染拡大防止に努めています。

 

 

血液浄化療法室   根路銘 美帆

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