私たちのめざす看護

私たちの看護

2021.04.02

内視鏡センターでの看護

私が第3外来配属になったのは、ちょうど2年前です。元々手術室におり、手術室しか経験のない私にとっては、外来での看護師の役割や患者さんとの関わり方など、不安な気持ちでいっぱいであったことを覚えています。

第3外来は、総合診療科・脳神経外科・高齢診療科・神経内科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・ペイン外来・リウマチ科の9つの診療科と内視鏡センターの検査部門で構成されています。

現在私は主に、内視鏡センターで働くことが多く、今回は内視鏡センターでの様子をご紹介したいと思います。

当院内視鏡センターでは、市の健診の様なスクリーニング検査から、胃がんや大腸がんの治療方針決定の為の検査、他院では治療困難なポリープ切除の実施や、カプセル内視鏡検査も行っています。早期がんに対する内視鏡的手術も実施しています。胃カメラや大腸カメラは、検査の中でも侵襲が大きく、患者さんの苦痛を伴うこともあります。その為、不安を抱えて来院される患者さんもおり、声掛けやタッチングで患者さんに寄り添い、不安や苦痛の軽減に努めています。また、短時間で検査が終了できる様、医師をはじめスタッフ同士のスムーズな連携とあうんの呼吸で検査を進めています。スタッフ同士の良好なコミュニケーションと明るい雰囲気は内視鏡センターの自慢できる点であると思っています。

時に、消化管出血や腸捻転、消化管異物といった緊急的な処置を要する患者さんが運ばれてくることもあります。特に消化管出血は、生死に直結することもあり、急変時対応が求められることもあります。手術室のように、麻酔科医師が常にいて、ルートキープ、期間内挿管もされている環境下での急変とは違い、人手や物品が十分とは限らない状況下で、当初は看護師として上手く動けないことに不甲斐なさを感じることもありました。しかし、ICUや救急外来、長年病棟で経験を積んだ先輩看護師の迅速な対応に学んだり、経験の積み重ねと振り返りによって、看護師として成長してこれたのではないかと思っています。

第3外来配属になってから2年、今はすっかり不安はなくなり、手術室ではどうしても少なくなりがちだった患者さんとの関わりに楽しさを感じ、やりがいを持って、日々内視鏡センターで働いています。

第3外来 高見澤真理

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