新人が語る心に残る看護場面

2022.09.13 患者さんの変化

腹部大動脈瘤に対して瑠切除術を行ったAさんについてです。術前の検査入院の時に私が受け持ったときには、意識レベルは清明でADLも自立していました。しかし手術後脳梗塞を発症し、なかなかICUから病棟へ戻ってきませんでした。Aさんが病棟に戻ってきて、私が久しぶりに受け持つことになりました。

Aさんは従命が入らず、危険行動がみられたため行動制限をしていました。保清の際も、看護師1人が身体を支えて、もう1人の看護師が保清を行うほどで、手術前のAさんとは違う人のようで、私は辛い気持ちになったことが印象に残っています。その後、2か月ほどリハビリを続けた結果、補助具なしで歩行できるようになり、意思疎通もできるようになりました。私はAさんの状態の変化に対して、悪化したときの戸惑い、回復してきたときの驚き・うれしかったことを覚えています。

私は患者さんの変化に気づき、その時求められるケアをすぐに提供できる看護師になりたいと思っており、とても印象に残っています。

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