新人が語る心に残る看護場面

2019.01.04 悔しい経験

 その日はAさんとBさんの2床の受け持ちをしていました。Bさんの気管切開が始まったので、私はAさんの検温や点滴などを先輩にお願いし、Bさんの処置に専念させてもらいました。Bさんの気管切開が終了しても、昇圧剤の流量を変更したり、12時のバイタルサインをとったり、業務が追いつかず焦っていました。
Aさんが昼食を終えた時のことです。「口をすすぎたい。」とAさんから声をかけられました。そのとき私は、もうすぐシリンジポンプの薬剤が無くなりそうなのと、Bさんのバイタルチェックも重なり余裕がありませんでした。「すみません、少し待っていてください。」と伝え、一旦Aさんから立ち去ろうとしたとき、「どうして僕が待たなきゃいけないの?自分で出来ないから、申し訳ないと思いながら頼んでいるんだよ。早くしてよ。」と言われてしまいました。その場面を見ていた先輩がBさんへの対応を変わってくれたので、私はAさんに吸い飲みとベースンを持って行きました。するとAさんは「さっきはごめんね。あなたはいい看護師さんだよ。」と言ってくれました。私はとても申し訳なく感じ、今後は患者さんの訴えを後回しにしてしまうようなことは絶対にしたくないと思いました。
私が勤務しているICUは、意識の無い方や訴えることの出来ない方も多くて、看護師のペースで動いてしまうことに少しなれてしまっていた部分もあったと思います。悔しい経験でしたが、改めて患者さん中心に動ける看護師でありたいと思いました。

バックナンバー

2021.09.03 私が「看護師の○○さん」になった日

2021.09.03 思いやり

2021.09.03 散歩

2021.09.03 採血

2021.09.03 傾聴

2021.07.07 気持ちに寄り添うということ

2021.07.07 観察

2021.07.07 傾聴

2021.07.07 寄り添う看護の大切さ

2021.07.07 看護というもの