新人が語る心に残る看護場面

2019.02.21 久しぶりの散歩

連日雨が続いた後の、久しぶりの晴れの日でした。その日は珍しく空床があり、受け持ちの人数は普段の半分くらいでした。私は入職してから業務に追われ、患者さんとコミュニケーションが取れていないもどかしさを感じていたので、今日は何か出来ないかなと考えました。ちょうど退院に向けてADLを拡大しているAさんと散歩出来ないかなと、リーダーさんに相談しました。医師から「絶対無理しない」ことを条件で許可が出ました。
酸素とサーチュレーションモニターを着け、車いすで遊歩道に向かいました。玄関を出ると雲一つない青空が広がり、気持ちよい風が吹いていました。Aさんは「わあ。久しぶりの外だよ!あはは。」と声を出して笑っていました。遊歩道に着くとAさんは車椅子を降りゆっくり歩き出しました。保育園児も散歩中で、Aさんは「可愛いね-。こんにちは。」と手を振り、声を掛けていました。「本当にありがとうね。嬉しいな。」と何度も私に言いながら、沢山お話ししながら歩きました。
テレビを見ているだけの入院生活でも、いつも穏やかに微笑むAさんの、あんな無邪気に笑い楽しそうな姿を見るのは初めてで私もとても嬉しかったです。まだ入院中のAさんですが、早く自宅で過ごせる日が来ることを願っています。

バックナンバー

2021.09.03 私が「看護師の○○さん」になった日

2021.09.03 思いやり

2021.09.03 散歩

2021.09.03 採血

2021.09.03 傾聴

2021.07.07 気持ちに寄り添うということ

2021.07.07 観察

2021.07.07 傾聴

2021.07.07 寄り添う看護の大切さ

2021.07.07 看護というもの