新人が語る心に残る看護場面

2019.02.21 急変の後

入職して半年は意識レベルも清明で、日常生活も自立できている入院患者さんが多いチームにいましたが、10月からのチーム替えで重症度の高い患者さんが多いチームになりました。それまで関わってきた患者さんとの違いや、接し方、ケアの多さに戸惑ってしまいました。重症部屋の患者さんを1人で受け持つことに不安が大きくなっていたある日、夜間から嘔吐を繰り返していたAさんの担当になりました。「気持ち悪い」と繰り返すAさんに、「体を上げて、少し休んでいましょう」と提案しベッドをギャッチアップしますが、Aさんはすぐに「横にして!」「トイレ行きたい。」と言い落ち着きません。私は心の中で「動くから気持ち悪くなるのに、どうして動くのだろう。」と思っていました。吐き気は続き何度も訪室していたとき、Aさんは顔面蒼白になり呼吸回数が多くなっていることに気づきました。すぐに先輩を呼び、医師も駆けつけました。吐物を誤嚥していたのですが、医師や先輩たちの対応で、呼吸状態は落ち着きました。
Aさんの状態が落ち着き一段落したとき、初めての急変対応と、その前に気持ち悪さを訴えていたAさんに適切な対応が出来なかったこと、患者さんの状態が一瞬で変わってしまう怖さから私は泣いてしましました。
その後、患者さんのご家族から「ありがとうございました」と言われて、命の重さ・責任について改めて考えさせられました。「私は何も出来ない」と考えるのではなく「何かしてあげられる。何かしたい。」と考えていきたいと思いました。

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