新人が語る心に残る看護場面

2019.06.04 上手な採血

ある夜勤の日のことです。朝5時に大部屋の採血にいきました。隣のベッドは採血することが難しい患者さんで、先輩が交替しながらも、やはり失敗してしまいました。「こんなに刺されるのは初めてだ!」とご立腹の患者さんの声を聞きながら、私はAさんの採血のため体位を整えていました。『失敗したら、私もAさんにあんな風に言われるのかな』と勝手にプレッシャーを感じながら採血しました。「しびれなどはありませんか?」と聞いた時、「大丈夫だよ。針も痛くなかったよ。僕は何回も採血されているから、針を刺された瞬間に、その人が上手いか下手か分かるんだ。あなたは上手だったよ。僕が嘘をついていると思っている?僕は嘘が嫌いだから、下手な人には言わないよ。本当に上手だった、ありがとう。」とAさんは言いました。私は嬉しい気持ちもありましたが、隣で不満を訴える患者さんがいたから、気を遣ってくれたのかなとも思いました。
ナースステーションで記録をしていると、日勤でAさんを受け持っている看護師から「今朝、Aさんの採血した?」と声をかけられました。「したよ。」と言うと、「Aさんが“今朝の採血してくれた看護師さん、上手かったよ。”っておっしゃってたよ。」と言われました。     お世辞でもとても嬉しかったです。もっと、採血を上手にできるように頑張っていこうと思いました。

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