新人が語る心に残る看護場面

2021.04.02 ご家族の言葉

独り立ちして間もない頃、私は病棟で急変しICUに入室されたAさんの受け持ちをしていたときの話です。

鎮静剤が投与されていたAさんは、声をかけても反応が乏しいことが多く、連日日勤で受け持ちをしていた私は「意識はないけれど、気分転換にでもなってくれるといいな」と思い、Aさんに洗髪や足浴などの保清を行っていました。

ある日、足浴の後片付けをしていると、Aさんの奥さんが面会にいらっしゃいました。私が急いで片づけを進めていると、奥さんが「こんなにやっていただいてありがとうございます。主人は眠っているけど、こんなに声をかけていただいて、足湯もやってくださって。喜んでいると思います。私もこんな姿の主人を見るのが辛いとばかり思っていたけど、私にできることはやらないとな、と思えるようになりました。本当にありがとうございます。」と声をかけてくださいました。

ICUでは意識のない患者さんが多く、患者さんからの反応があまりありません。自分の行動に自信を持つことができない日々でしたが、Aさんのご家族からの言葉で、少しの自信を持ってケアをすることができるようになりました。

バックナンバー

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2022.06.01 ご家族の存在

2022.06.01 コミュニケーション

2022.06.01 ケアの意味

2022.06.01 1時間

2021.12.21 優しさに助けられて

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2021.12.21 話を聴くということ

2021.11.04 毎日勉強