新人が語る心に残る看護場面
2018.08.01 心と身体のケア
放射線治療を開始したばかりのAさんは、副作用の嘔吐症状で大変つらい思いをされていました。私はAさんの所に頻回に訪室し、『体調はどうか』『不安なことはないか』『何か思いはないか』など様々なことを傾聴しました。そうするうちにAさんは「あなたにしか言えないことなんだけどね・・・。」と、自分から思いを打ち明けてくれるようになりました。
看護という職業は、必要な業務だけをやっていては、いつまでたっても患者さんにとって十分ではないということをこの事から学びました。心と身体の両方が良好に向かうことが本当の健康につながるのだと思います。患者さんの思いを聴き、看護に繋げ、その看護が患者さんの心のケアにつながらなければならないと思います。