私たちのめざす看護

私たちの看護

2025.07.09

患者・家族に優しい外来看護 ~安心して自宅療養するために~

第1外来は、血液、呼吸器、循環器、内分泌、消化器の内科と耳鼻咽喉科頭頚部外科、臨床腫瘍科、総合診療科、感染症科があり、多種多様な疾患を抱えた患者さんが通院しています。

外来看護師の業務は、内視鏡検査の説明や入院前オリエンテーション、医師から依頼された処置や点滴、初診患者のトリアージを行い体調不良の患者さんが早く処置できるような調整も行っています。そして、不安や疑問を抱えている患者さんやご家族にも寄り添えるよう、医師の病状説明に同席することや難しい内容は分かり易く説明することを心がけています。患者さんやご家族の思いを、がん・緩和相談室看護師や医療ソーシャルワーカーへ相談し、患者さんがいつでも相談でき、安心して通院できる環境作りも意識しています。

先日、心不全で緊急入院した高齢の患者さん夫婦が、退院後の定期受診に来院されました。その患者さんは心不全で入退院を繰り返していたため、退院後の生活について困っていることはないか声をかけました。すると、1週間で体重が2Kg増加し、足に浮腫みがでて心配していると話されました。そして、どの薬を内服してよいかわからなくなり、困っていることが分かりました。私は、持参の内服薬を確認し、一包化されている処方の他に追加で2種類の利尿剤があり、これが混乱の原因であると思いました。この情報を診察前に主治医に報告し、すべての内服を一包化にしてもらい内服が確実にできるようにしました。患者さん夫婦からは「分かり易くしてくれてありがとう。」と言う言葉が聞かれました。そして、メモ用紙に体重を書いて持参していたため、自宅で体重と症状が記載できるような手帳を渡し、次回の外来受診時に持参して頂くように説明しました。1週間後の受診時に患者さん夫婦に声をかけると、患者さんは「薬はちゃんと飲んでるよ。体調いいよ、毎日庭仕事をしてるよ。」と笑顔で話してくれました。

私たちは、これからも患者さんが安心して自宅療養できるように、相談しやすい雰囲気づくりや声掛けを行い、患者さんに優しい外来看護を実践したいと思います。

第1外来 小野木 祐香

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