私たちのめざす看護
私たちの看護
2025.10.03
心に寄り添う優しい看護

D3病棟は、高齢診療科、消化器内科、リウマチ科、眼科、泌尿器科の混合病棟です。主に高齢診療科では血液疾患の化学療法、消化器内科では悪性腫瘍疑いの精査、悪性腫瘍の内視鏡治療や化学療法、リウマチ科では膠原病の精査やステロイド治療、免疫抑制剤治療、血漿交換療法、眼科では網膜疾患の手術、泌尿器科では全身麻酔下生検等を行っています。
当病棟に入院される患者さんは、自身が「癌かもしれない」という不安、初めての化学療法やステロイド治療等の治療効果や副作用に関する不安、症状の辛さや病状が進行しているのではないかという不安を感じながら入院している方が多くいます。私たちは身体的な症状はもちろんですが、そのような不安な気持ちや表に出しにくい感情もキャッチして寄り添えるよう、患者さんと話す時間を大切にしています。
また、D3病棟の特徴として、化学療法などの治療のために定期的に入院する患者さんが多く、入院回数を重ねるたびに、何度も患者さんやそのご家族と顔を合わせるため、信頼関係ができていきます。長い期間関わってきたからこそ、その患者さんの思いや習慣、好みを知ることができ看護に活かすことができています。
以前、白血病で入院され化学療法を行っていた患者さんがいらっしゃいました。定期的に入院されており、今では笑顔で趣味の話をしてくれていますが、初めての化学療法の当日はとても緊張し不安な表情をしていました。私たちは、薬剤をひとつひとつ詳しく説明しながら投与し、投与中は患者さんの表情や話し方を見ながらベッドサイドで話を聞いたり、手を握りながらそばにいるなどの看護を行いました。後日、患者さんが「最初はすごく不安だったけど、看護師さんたちが優しくしてくれてそばにいてくれてホッとしました。ここに入院してよかったです。ありがとう。」と話してくださいました。他の患者さんからも、「あなたたちの笑顔を見ると気持ちが和らぎます。」「あなたに話して良かった。」と言っていただくことも多くあります。私は、そのような患者さんからの感謝の気持ちや頼っていただけることが嬉しく、看護師をしていて良かったと思えます。化学療法を全クール終了し退院される方には、私たちの気持ちも込めて、写真と看護師からのメッセージをプレゼントしています。
患者さんにとって入院生活は、身体的にも精神的にも負担が大きいと思います。これからも、患者さん1人ひとりの身体と心に寄り添い、患者さんの入院生活や治療の日々が少しでも心穏やかに過ごせるような看護をしていきたいです。
D3病棟 矢野 明恵
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