私たちのめざす看護
私たちの看護
2025.12.10
優しく寄り添う外来看護
第3外来には口腔外科・皮膚科・脳神経外科・脳神経内科・高齢診療科・泌尿器科・産婦人科・リウマチ科・ペイン外来・術前評価外来・内視鏡室があり多種多様な疾患を抱えた患者さんが通院しています。
外来看護師の役割としては様々であり診察介助だけではなく検査の説明や入院前のオリエンテーション、医師に依頼された処置や点滴、内視鏡検査介助、病気の確定診断のための生検検査の介助、自己注射や自己導尿の指導などを実施しています。手術を受ける患者さんや診断がつき外来で説明を受ける患者さんの病状説明に同席し、不安や疑問に対し相談ができ、安心して通院できるようサポートにも努めています。
高齢診療科・脳神経内科では2024年よりアルツハイマー型認知症の患者さんに対して認知症治療薬の点滴治療施設として認定されています。厚生労働省が令和4年から5年にかけて実施した結果によれば、65歳以上の認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数並びにそれぞれの有病率の将来推計は、令和4年の認知症の高齢者数は443.2万人(有病率12.3%)、MCIの高齢者数は558.5万人(有病率15.5%)。令和22年には、それぞれ584.2万人(有病率14.9%)、612.8万人(有病率15.6%)になると推計されています。治療の対象患者さんとして、初期のアルツハイマー型認知症・アミロイドβ細胞の蓄積・心理テストにて投与対象となるかを評価します。まだ新しい薬のため高額であるため、社会福祉士より高額医療の説明も加えながら導入をしています。
ある患者さんは「ここまでたどり着くまでに4か所病院をまわりました。紹介に紹介でやっとの思いでこぎつけたよ。点滴に通うのは大変だけど、予定があって朝から出かけるのはいいことだから。仕事を退職してからは、予定がないと家で何もしないで1日が終わってしまうからね。点滴の時にご飯を食べて帰るんだ、それも楽しみの一つになっているよ。認知症といわれてから不安でね、この先自分がどうなっていくんだろうといろいろ考えてしまう。少しでも病気の進行を遅らせることができることを期待して通います。看護師さんの顔を見るとほっとするよ。」と笑顔を見せられていました。
これからも、近隣の病院やクリニックに協力をいただき一人でも多くの患者さんに新たな治療を提供できるように医師・コメディカルと協力して患者さんに寄り添いながら東京医科大学八王子医療センターとしての役割を担っていきたいと思います。
第3外来 渡邉 陽子
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