私たちのめざす看護

私たちの看護

2013.03.28

感染管理認定看護師

私は、2007年に感染管理認定看護師の資格を取得し専任での活動ののち、2013 年2月より専従として活動しています。
主な活動内容は、院内感染サーベイランス、ICT (infection control team) ラウンド、コンサルテーション業務、マニュアルの整備などです。
午前中に微生物室から問題となるウイルスや菌検出の報告を受け、病棟に出向き ます。また、インフルエンザや結核などすぐに対策が必要とする場合は、感染制御部の医師とともに現場に駆けつ け、感染対策の現状把握と職員への指導、感染対策の周知を行っています。
週1回のICTラウンドでは医師・看護師・薬剤師・検査技師で構成されたメンバーで抗菌薬適正使用状況や耐性 菌検出状況の把握とそれらが拡大しないよう、コンサルテーションを含めチームで感染対策の推進に取り組んでい ます。
院内感染サーベイランスでは、ICU BSI(中心静脈内留置カテーテル関連感染)とJANIS(厚生労働省 院内感染対策サーベイランス)のICU部門のサーベイランスを実施しています。データの収集、分析、解釈を行 い、その結果をフィードバックし共有することがケアの改善につながります。JANIS 2012年前期の自施設の感染 率は、JANIS参加施設全体の中央値より低い結果でした。次年度は、サーベイランス対象の拡大を検討していま す。
院内感染マニュアルについては、働くスタッフが安全に業務に従事できるよう作成しています。CDC(Centers for Disease Control and Prevention:アメリカ疾病管理予防センター)のガイドラインやエビデンスは日々変 わっていくため、院内感染マニュアルはその都度し改訂していく必要があります。わかりやすく適切で、ガイドラ インを遵守できるよう手順を掲載し年度末ごとに見直し改定を行っています。
今後も認定看護師として「スピード」と「日頃より多職種との良好なコミュニケーションを図ること」を意識して 活動します。そして、組織横断的な活動とともに、看護師としても現場が実現可能で継続できる感染管理活動を実 践し、看護ケアの質の向上に努めていきたいと思います。

感染管理認定看護師 山田 加奈子

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