私たちのめざす看護

2011.02.07

皮膚・排泄ケア認定看護師の活動(褥瘡対策チーム)

褥瘡とは、一般的には「床ずれ」といわれています。組織の血流障害によって発 生し、全身的な要因から局所的な要因、生活背景など原因はさまざまです。褥瘡 は発生しないようにするための「予防」が重要ですので、各病棟スタッフが予防 できるように指導する役割を褥瘡対策チームが担っています。チームは医師、看 護師、薬剤師、栄養士、事務職員と多種職によって構成され、褥瘡の治療、予防 についての会議が定期的にもたれています。
褥瘡を保有する患者様の回診は毎週水曜日の午後に行われています。第1週目には皮膚科、第3週目には形成外科の 医師と共に現在の治療方法の確認を行い、日常生活での褥瘡予防(体位変換やスキンケアなど)についての指導は 皮膚・排泄ケア認定看護師が行っています。
褥瘡予防の一つとしての排便のコントロール (下痢の予防)などのために、薬剤の調整が必要な場面では薬剤師が アドバイスをします。栄養状態が悪化しているときなどはNST(栄養サポートチーム)と連携をとりあいます。 褥瘡対策チームは褥瘡の治療が円滑に進むこと、褥瘡が発生しにくい状態に少しでも近づけることを目標としてい ます。褥瘡の発生を最小限に抑え、患者様が安心して入院生活が送れるような環境を作っていきたいと考えていま す。

皮膚・排泄ケア認定看護師 土田 学