私たちのめざす看護
私たちの看護
2012.08.07
人工透析センター
当人工透析センターは、20床を有し、主に血液透析を行っています。
透析患者様は、体重の管理がとても大切になります。そこで今回は、透析患者 様の透析センターでの体重測定についてお話しします。
透析前と終了後の体重測定はとても重要です。
この体重で、患者様の除水量(水をひく量)が決まるのはもちろんですが、患者様の食欲や自己管理力など色々 なことが推測できるからです。
ですから私たちは、体重測定をしながら体調の確認はもちろんですが、「服装はいつもと同じ?」「ポケットに 何か入っていない?」「モニター、付けてない?」「術後のガーゼや付属品は何gくらいあるかしら?」などな ど、細かく確認していきます。わずかなように感じるかもしれませんが、その数十gが重要なものになります。
起立できない患者様は車椅子での測定となります。車椅子に乗車したまま測定し、患者さまの降りた車椅子を引 いて体重計算をします。その車いすの測定を忘れてしまうと、再度その車いすを届けてもらったり、あるいはリフ トスケールで測り直したりと…患者様も病棟も透析センターも大忙し…となってしまいます。
ベッドで入室される患者さまの場合は、リフトスケールで吊り上げて測ります。 リフトスケールは、水平になら ないと誤差が大きいので身体の位置を微調整しながら慎重に測ります。
このようにとても神経を使いながら測る体重ですので、透析終了時の体重側定で、「目標体重(ドライウエイ ト)ちょうど」もしくは、「医師の指示通りの除水ができている」と本当に安心します。
「ドライウエイトぴったりですよ」と伝えた時の患者様の笑顔はとてもうれしいものです。
ですから…私達透析センターの看護師は体重測定にうるさく、体重測定の正確さにこだわるのです。よりよい。 析が受けられるために、いつもと違う服装や身につけている物があれば入室時に一言伝えてくださいね。
人工透析センター看護師一同
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