私たちのめざす看護

私たちの看護

2013.12.04

「秋を楽しむ」

銀杏の葉が色づき、紅葉の美しい季節真っ只中となってきました。読書の秋、 スポーツの秋、食欲の秋、皆様はどのような秋を楽しんでいらっしゃるでしょう か。 * B3東病棟では腎移植の周術管理をしている部署ということもあり、毎年この 季節になると、グリーンリボンランニングフェスティバルに医師・看護師で参加 しています。
このイベントは2006年から毎年開催されており、臓器移植をはじめとする障 害を持つ方と一般ランナーが一緒になって、駅伝やマラソン等希望のスタイルに合わせてランニングするというも のです。今年は10月20日、国立霞ヶ丘陸上競技場からスタートし、神宮外苑周辺をなんと台風の中約2000人もの 参加者が走りました。
B3東病棟からもグリーンリボンランニングフェスティバルに少しでも万全の状態で挑むために、仕事が終わっ た後、夜みんなで集合して一緒に練習をしていました。その成果もあってか、悪天候の中、B3東病棟からの参加 者は全員完走することができました。
私たちは日頃、臓器移植をされた方とは病院で一人の患者さんとして接しています。病院に入院され移植手術を 受けた患者さんは、痛み止めのお薬を使いながらベッドから起き上がり、少しずつ歩行距離を増やしながらリハビ リをしていきます。退院される頃には、ふらつくことなく歩ける状態で患者さんは帰られます。退院された後も外 来を受診される患者さんにお会いすることもありますが、なかなかこのような長距離を走るイメージがつきませ ん。私たちにとってはいつまでも患者さんと思いがちですが、病院から離れた場所で改めて、臓器移植をされた 方々とこうして触れ合うと、とても大きな手術を受けた方々とは思えないくらいの体力で驚きと感動を頂きまし た。 翌日の筋肉痛はつらかったけれど、来年の秋もまた移植手術を受けた方々と一緒に楽しく走りたいと思います。

看護師 小林幸子

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