私たちのめざす看護

2015.06.30

感染管理認定看護師

私は、2007年に感染管理認定看護師の資格を取り、2013年2月より、専従とし て活動しています。 主な活動内容は、サーベイランス、ICT(Infection Control Team) ラウン ド、コンサルテーション業務、マニュアルの整備、教育です。今回は、その中の 院内教育についてお話します。 2014年12月から、感染対策の新ルールとして、次のような院内感染対策を策定 しました。「耐性菌や院内伝播を起こす可能性がある微生物が検出されている患 者の病室の入口に、どのような経路の感染防止対策が必要で、どのような個人防護具を装着すればよいか、一目で わかるポスターを掲示する。」です。ポスターには 池田幸穂病院長をモデルに一目でわかるように装着すべき個 人防護具の写真を掲載し、医師・看護師・コメディカルに出張勉強会を行いました。遵守状況はICTラウンドで 確認し、その場でフィードバックしています。 また、2015年度新人看護師教育では、個人防護具の着脱訓練の体験、手洗いの洗い残しがわかるグリッターバグ を使った演習、ゲーム式で行うゴミの分別方法などを行いました。私たち看護師が媒体者とならないためには、適 切な場面での適切な手指衛生の遵守を繰り返し教育することが大切です。 今後も認定看護師として「スピード」「他職種との良好なコミュニケーションを図ること」を意識して活動してい きます。そして、組織横断的活動とともに、現場が実現可能で継続できる感染管理活動を実践し、看護の質の向上 に努めていきたいと思います。

感染管理認定看護師 山田 加奈子