私たちのめざす看護

私たちの看護

2016.12.26

がん性疼痛看護認定看護師を志すきっかけ

・がんの痛みってどれだけつらいのか? ・痛みの看護ってどうすればよいのか? ・がんと診断を受けてから、患者さんとご家族は どれだけつらい経験をするのだろうか?
このような疑問がきっかけとなってがん性疼痛看護認定看護師を志しまし た。
大腸がんのAさんは食欲がなく、夜間の不眠が続き、活動時間も低下しまし た。明らかに意欲が減退し、ご家族もその変化に気付きました。ご家族は不安に なり、患者さんもご家族も互いに会話が少なくなっていき、面会頻度も少なくな っていきました。患者さんは痛み止めの薬に対してよい印象を持っておらず、痛みを隠していたことが後になって わかりました。この患者さんをトータルペインで考えたとき、家族に心配をかけさせまいとする社会的苦痛と、薬 剤に対する不安という精神的、霊的苦痛が浮かび上がりました。それらは疾患の進行に伴う身体的な苦痛が引き起 こしたものだったのです。
Aさんには痛みが及ぼす悪影響とオピオイドの必要性について説明し、ご家族の気持ちをお伝えしました。ま た、ご家族には患者さんが痛みを我慢していたこととご家族への気持ちをお伝えしました。その後、ご家族はほぼ 毎日面会に来るようになり、患者さんはオピオイドを導入することで退院を目指すことができるようになりまし た。 患者さんが持っている薬に対するイメージを受け止め、正しい知識を患者さんに理解してもらうことは患者さん のQOLの向上に繋がり、それはご家族の心の痛みも癒し、家族の関係を高めるということを学びました。

がん性疼痛看護認定看護師 木暮孝志

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