私たちのめざす看護
私たちの看護
2021.01.26
認定看護師(皮膚排泄ケア)の活動
認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、日本看護協会の認定を受けた看護師をいいます。2020年1月現在で21の分野、約2万人の認定看護師が日本各地で活躍しています。
私は皮膚・排泄ケア認定看護師として主にWound(創傷:傷や褥瘡)・Ostomy(ストーマ:人工肛門や人工膀胱)・Continence(失禁:便もれや尿もれ)などの問題を抱えた患者さんの専門的なケアにあたっています。頭文字を取ってWOCナースと呼ばれることが多いです。
1日の始まりはICU・集中治療室から患者さんの状況を確認していきます。急性期病院では褥瘡発生のリスクも高く、些細なことから褥瘡などスキントラブルを起こすことがあります。ベッドサイドでケアにあたっている看護師たちと、褥瘡ケアの注意点やスキントラブルの原因の除去などをカンファレンスして予防していきます。褥瘡や傷がある患者さんに対しては、医師とも連携を取って1日も早く治療が進むように努めています。
院内には褥瘡対策チームがあり、褥瘡対策に関わる専任の医師と各病棟に専任の看護師が褥瘡予防の中心的な役割を担っています。褥瘡回診チームは形成外科医、皮膚科医、薬剤師、栄養士、皮膚・排泄ケア認定看護師、理学療法士、事務職員等で褥瘡治療の役割があります。認定看護師としての仕事はそれぞれのチームの連携を繋いでいくことであり、チーム医療においても一番大切にしたいことと思っています。
また、他にはストーマ外来も行っています。排泄の経路が変わることによって、患者さんには様々な悩みや問題が起こってきます。これからストーマの手術を受けなければいけない患者さんには、身体的・精神的な支援を中心にストーマとは何かを理解できるように説明し、疑問や不安の軽減をしていきます。術後には患者さんが自分らしい日常生活を取り戻せるように支援させていただいています。患者さんから学ぶことは多く、創意工夫と試行錯誤を繰り返しながら充実したストーマ外来を行っています。
認定看護師はまだまだ活躍の場が広がっていきます。「私もいつか認定に!」と思っている未来のナースたちの良きモデルになれるよう日々邁進しています。
皮膚・排泄ケア認定看護師 土田 学
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