私たちのめざす看護

2021.07.07

切れ目のない看護を目指して

Ａ４西病棟は産科婦人科と小児科の混合病棟です。、産科では妊娠から分娩産褥期までの情報を共有し一貫して関わるために、病棟スタッフが産婦人科外来も担当しています。

妊娠期では、助産師が担当する助産外来があり、個室でご家族と一緒にゆっくり赤ちゃんのエコーをお見せしたり、妊娠期の生活で抱える不安や悩みについてお聞きし、医師と情報共有しています。又、従来実施していた母親学級はコロナ渦で開催が難しい為、動画を作成し、妊婦健診の際に動画視聴をして頂いています。産褥期では産後の疲労した心身を癒やせるよう、ご希望がある方に上肢・下肢どちらかのマッサージを行い、アロマを焚いてリラックスした時間を過ごして頂いています。

また、当院は、八王子市の産後ケア事業のなかの「宿泊型」に参画しています。これは、当院で出産された母児が退院後に利用できる事業であり、心身の休息と育児手技の獲得を目的に、個室でお子様と一緒にゆっくりとした時間を過ごせるよう環境を整えています。

先日、全盲の初産婦さんがお産されました。関わり方で難しさを感じる場面も多かったのですが、外来と病棟のスタッフ間で繰り返しカンファレンスを行い、入院前の病棟見学や病室レイアウトの相談、保健センターとの情報共有など事前準備をすることができ、無事母児ともに笑顔で退院されました。

外来から関わっている妊婦さんの出産に立ち会い、母児が無事に退院できる日は何度経験しても嬉しい気持ちになります。またマミーケア外来や２週間検診などで退院後のお話を聞き、児の成長を見ることも嬉しく、私たちの働く糧になっています。

 　　　　　　　　　　　　　A４西病棟　赤羽綾乃　　田原明日香