私たちのめざす看護

私たちの看護

2021.08.13

患者さんや家族に寄り添う看護を目指して

B3西病棟は消化器外科単科の病棟です。私たちは、生体肝移植を含む様々な周術期の患者さんの看護はもちろんのこと、抗がん剤治療を受ける患者さんや、終末期の患者さんの看護にも携わっています。

近年は8090歳代の患者さんの手術も多くあります。術後1日目からの離床は、創痛もあり、高齢の患者さんには特に辛いものだと思います。離床を拒否する患者さんもいます。私たち看護師はその都度11人の患者さんに向き合い、一緒に目標を立てながら辛い時期を乗り越えようと援助しています。患者さんのできることが増え、一緒に喜び、笑顔で退院されていく姿を見ることはとても嬉しく励みになります。

また、術後の患者さんだけでなく、治療を続けていく中で、終末期を迎える患者さんもいます。Aさんは緊急入院をされ、終末期であることが本人、家族に伝えられました。本人、家族とも自宅での看取りを希望されており、看護師間でも情報を共有していました。日に日に状態が悪化していく中で、自宅に向けての退院調整を進めていました。ある日、Aさんの意識レベルが低下し、呼吸も弱くなってきたため、ご家族へ連絡し、再度意向を確認すると、自宅でのお看取りを強く希望されました。すぐに医師へ確認し、退院許可を得て退院調整看護師とも連携し、その日に退院し、自宅で看取る事ができました。いざという時の行動力、チームワーク力はこの病棟の強みだと日々感じています。

クリニカルパスの導入もあり、入院期間は短くなってきています。その中で患者さんとの信頼関係を形成し、質の良い看護を提供することが求められています。これからも医師と協力し、看護師同士がお互いを高め合い、成長しながら、患者さんやその家族に寄り添う看護を行っていきたいです。

金岡 真規子

 

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