私たちのめざす看護

私たちの看護

2021.12.21

苦しみや不安を取り除き、生きる力を引き出す看護を目指して

B4西病棟は呼吸器外科、内科、消火器内科、救命の混合病棟です。

呼吸器疾患として、肺癌に対する手術や化学療法、放射線療法、気胸に対するドレナージ治療、肺炎に対する抗生剤やステロイド治療など様々な治療を行っている患者さんが入院されます。そのため、入院期間は23日から1か月と幅広く、年齢層も10歳代から90歳代まで、あらゆる年代の患者さんと関わらせて頂いています。

患者さんのなかには、持続的に酸素を投与している方が多くいらっしゃいます。私が担当したAさんは、もともと自宅では歩けており家事なども自分でできていましたが、息苦しさのためベッドの上で過ごすことが多くなっていました。入院した当初、ネーザルハイフローという高流量の酸素を供給できる装置を装着していましたが、治療が進み酸素状態も良くなったため低流量の酸素投与のみで生活できるようになりました。そんなAさんから「歩きたい」との要望を聞き、酸素状態に注意しながら一緒に歩きました。短い距離で息切れが出てしまいましたが、また自分の足で歩けたことが嬉しかったようで笑顔で「ありがとう。歩けてとても嬉しかった。」と言って頂きました。そのような姿を見て、こちらも嬉しくなり、患者さんのために頑張ろうと励みになりました。

また、入院中の酸素投与だけでなく、自宅に帰った後も酸素投与が必要になる患者さんもいらっしゃいます。そのため、酸素の業者とも連携を取りながら、自宅に帰っても患者さんが安心して生活できるようにわかりやすい説明を心がけながら指導をしています。

これからも患者さんの苦しみや不安を取り除き、生きる力を引き出す看護を目指していきたいと思います。

神通川孝一

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