私たちのめざす看護
私たちの看護
2023.07.13
患者さんに寄り添い、共に喜び合える看護を目指して
B2東病棟は整形外科・形成外科・リウマチ科・口腔外科・循環器内科の混合病棟です。診療科の内訳は、およそ2/3が整形外科の患者さんであり、その対象疾患は関節変性疾患、脊椎疾患、骨折等となっています。整形外科では月に30~40件の手術が行われており、患者さんのQOL向上や回復を目指した治療と看護が行われています。
患者さんの年齢層は中学生から高齢者まで幅広く、各年齢層に応じた看護を展開しています。患者さんは痛みを抱え生活に支障をきたしている方が多く、少しでもその苦痛から解放され、その人らしい生活に戻れるよう、医師・理学療法士・作業療法士・薬剤師・栄養士・MSW等の多職種と連携し医療サービスを提供しています。また、患者さんが無理なくスムーズに社会復帰出来るよう入院時から退院支援を開始し、退院後の御家族によるサポートの状況や住宅環境等の情報収集を早期に行い、退院支援看護師と共に、生活環境の整備や社会資源の導入等、きめ細かい支援を行っています。
整形外科病棟看護師の重要な役割の一つは、患者さんのリハビリを支える看護です。術後の痛みと闘いながらリハビリを行うことは、患者さんにとって辛く不安やストレスを生じます。しかし術後早期にリハビリを開始しないと、拘縮が起きてしまうため、術後の痛みが強い時期にリハビリを開始する必要があります。ある患者さんは、術後の痛みにより、リハビリを行う事を頑なに拒否されていました。私は、手術により散歩ができるようになる事を期待されていた事など、患者さんの思いを傾聴し、共感し、その期待を実現させるためにリハビリを行う事が必要である事の説明を重ねました。また、痛みを軽減させるために、鎮痛薬を調整する事や、できるだけ緩徐に可動域訓練行う事等を医師や理学療法師と共に楽しい雰囲気で説明し、少しずつ患者さんの不安を減らし、リハビリを行う事に意欲が持てるように導き、リハビリを開始する事ができました。患者さんは2週間程度リハビリを続け、手術をした関節もしっかり曲げ、杖をついて歩けるようになり退院する事ができました。患者さんは歩けるようになった事をとても喜び、私達に過分な感謝の言葉をかけてくださり、共にリハビリの成果を喜ぶ事ができました。しばしば、このような時が与えられる事は、私たち整形外科病棟の看護師の大きな励みとなっています。これからも患者さんに寄り添い、患者さんの努力と回復をともに喜び合えるような看護を続けたいと思います。
B2東病棟 雨宮 真樹
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