私たちのめざす看護
私たちの看護
2023.11.08
患者さんに寄り添う看護の実践
B3西病棟は、消化器外科、婦人科からなる混合病棟です。手術、化学療法、放射線治療、内視鏡治療、緩和治療などを目的とし、急性期から終末期まで、幅広い病期における患者さんが入院されています。
患者さんが抱える心配事や問題は、病気による身体的な苦痛だけでなく、心理的不安や社会・経済的不安、精神的苦痛など様々です。私たち看護師は、ケアなどを通して患者さんと直接接するため、患者さん一人一人の身体的状況や精神的状況を、看護師という専門職としてキャッチできるよう意識して看護実践を行っています。同時に、多職種と協働し、退院支援カンファレンスや栄養カンファレンス、倫理カンファレンスなどを行い、多方面から患者さんにとって一番いい方法を常に考え、看護実践をしています。
B3西病棟では、大腸がんのため人工肛門を造設する患者さんが多くいます。人工肛門を造設する患者さんの多くは、入院時から、今まで経験したことのない人工肛門に対し、手術しないといけないと感じながらも、恐怖感や不安感を持っています。そのため、私たちは、入院時から患者さんの思いを傾聴し、寄り添い、その思いが少しでも軽減できるよう看護しています。また、退院後の生活や社会資源の活用方法について、パンフレットを使用しながら説明し、不安が少しでも軽減できるよう援助しています。ストーマサイトマーキングの際も、医師の指示のもと、腹部の状態を見ながら、セルフケアがしやすい人工肛門が造設されるよう、患者さんと相談しながら実践しています。術後は、実際に人工肛門を見ると、「やっぱり見るのは怖い。」「まだ触れないよ。」などという言葉も多く聞かれます。ボディーイメージの変化に伴う心理的苦痛は大きく、私たちはその思いに寄り添いながら、患者さんが少しずつ受容できるよう、それぞれのペースにあわせて、ポジティブに向き合っていけるよう看護しています。また、皮膚・排泄ケア認定看護師にコンサルテーションし、患者さんがトラブルなく人工肛門のケアを行えるよう援助すると共に、退院後もオストメイト外来にて継続看護していただき、安心して生活できるようサポートしています。
人工肛門造設術後、再入院されたある患者さんから、「手術の後に、ストーマのことを教えてくださった看護師さんですよね。その節は本当にありがとうございました。」という言葉を頂きました。日々の看護に対し感謝して頂き、とても嬉しかったです。今後も患者さん一人一人の思いを大切にし、看護していきたいと思います。
B3西 菅村 詩
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