私たちのめざす看護
私たちの看護
2023.12.24
終末期患者さんとのかかわりを通して
B4西病棟は、呼吸器外科・内科、皮膚科、救命科の混合病棟です。
10代から90代と幅広い年代の患者さんがおり、様々な疾患で入院されています。入院目的は、手術、化学療法、放射線治療、緩和治療など多岐にわたっています。
呼吸器疾患専門病棟であるため、肺癌、肺炎、COPDなどの患者さんが多く入院されています。疾患や治療により入退院をくり返す患者が多いため、患者さんと深く関わることが多く、信頼関係を築きながら看護にあたっています。なかには、終末期を迎える場面に立ちあうことがあります。Aさんは肺癌で化学療法を行っていました。ある日、疼痛、呼吸困難感を訴え緊急入院されました。Aさんは終末期を迎えており、最後は自宅で過ごしたいと強い希望がありました。緩和ケア認定看護師と連携し、身体的な苦痛の緩和をしていくとともに、出来るだけ患者、家族が希望する最期を迎えられるよう退院調整部門とも連携を進め2週間後、自宅退院しました。Aさんは最期の時間を家族と過ごすことができ、後日ご家族から「最後まで笑顔で過ごすことができました。ありがとうございます。」と書かれた手紙をいただきました。Aさんや家族に寄り添えた看護を出来たことは、私にとって貴重な体験になりました。これからも多職種と連携しながら、一人ひとりに合った看護をしていきたいと思います。
B4西 長塩春佳
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