私たちのめざす看護
私たちの看護
2024.06.26
入院から退院後まで
A4西病棟は小児科、産科・婦人科の混合病棟です。小児科は内科および外科疾患、産科・婦人科は、手術、化学療法、放射線治療、ターミナル期、妊娠管理、分娩、新生児治療など幅広い医療を目的とした患者さんが入院しています。また、小児科外来、産科・婦人科外来も病棟スタッフが担当しています。入院前から退院後まで継続した看護を行えることがA4西病棟の強みです。
入院する子どもは、体調が悪い中でご家族と離れ、治療を受けなくてはならない辛い経験をします。子どもたちを支えられるよう、できるかぎりベッドサイドで寄り添い、遊びの時間を持てるよう努めています。遊びの内容は、子どもの年齢に適したことを考えて行っています。乳児では、ご家庭からお持ちいただいたおもちゃを使用する、音楽、タッチング、話しかける声のトーンを変えるなど、楽しい気持ちとなれるように援助しています。幼児では、一人遊びだけではなく、一緒に絵本を読んだり、塗り絵をしたり看護師が協力して遊ぶことの楽しみも提供しています。学童では、学習の促しや、学習後に子ども同士のコミュニケーションをとりやすい環境を整えています。コロナ感染症も5類へと移行し、小児科では面会時間を長くとることができるようになりました。子どもたちが少しでも長くご家族と面会できることは、精神的安定に重要です。子どもだけでなくご家族の不安に寄り添い、多職種と協働し、これからも安全で安心できる環境を整えていきます。
そして産科では、家族が増えるという人生において貴重な場面に携わらせていただいています。出産はゴールではなく、赤ちゃんにとって新しい家族の形のスタートです。初めての育児で不安や戸惑いを抱える方も多く、入院期間は5~6日と短いため、入院期間内に少しでも不安が解消され、自信をもって育児ができるようにサポートしています。産後2週間健診を行うことで、自宅で実際に育児をしてみてどうか、また赤ちゃんだけではなく、母親自身の体調はどうかを把握し、フォローできるようにしています。必要な時は地域につなぐことで、母親自身が孤立してしまうことがないように注意しています。子育て中の看護師助産師も多く、看護職としての視点だけではなく、同じ母親として、育児の楽しさと苦労を共感し、寄り添うように心がけています。少子化が進み、子育てをする人が少ない世の中ですが、多くの母親、そして父親が共に楽しんで育児に取り組んでいただけたらと思い、日々看護をしています。
A4西病棟 渡邉恵乃・田口 緑
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