私たちのめざす看護

私たちの看護

2024.08.01

患者さんとともに考え寄り添う看護

私が所属する第4外来は腎センター、乳腺科外来、化学療法センターから構成されています。

腎臓内科では、軽度の腎機能低下から末期腎不全まで様々な患者さんに対応しています。腎不全が進行し末期腎不全の状態になると腎臓が再び正常に機能することはありません。そこで腎不全の患者さんには、ある程度の腎機能低下の段階で腎代替療法について医師の指示のもと看護師が説明を行っています。腎代替療法には、血液透析、腹膜透析、腎移植があります。当院では全ての治療が実施できるため、どの治療も選択することができます。患者さんの生活背景や価値観、生きがい、患者さんにとって何が大切なのかを共に考え、患者さんの意思決定支援を行います。

先日、腹膜透析を長く継続している患者さんと外来で久しぶりに会うことができました。「久しぶりね。元気にしている。なんとかやっているわよ」何気ない会話でしたが、以前と変わりない様子で過ごされている患者さんと接し喜びを感じました。また別の日には、80代の腹膜透析と週に1回血液透析を併用している男性の患者さんに久しぶりに会うことができました。「本当はこんなふうに長く生きていることができなかったかもしれない。皆さんに助けてもらった命、大事にしないとね。奥さんにも毎回病院まで送ってもらい、いろいろ助けてもらっています。あと、糠漬けを始めましたよ。奥さんに毎日混ぜないとダメよと言われながら頑張っていますよ」と、腹膜透析もしっかり自己管理され、自身のやりがいを見出し御自宅で頑張っている様子を伺い、とても嬉しい気持ちになりました。

腎代替療法の説明時や患者さんと関わる中で、毎回その一瞬が大切な時間だと感じます。

診察時、良い結果の時もあれば、思わしくない結果説明の時もあります。そんな時に看護師としてできることは、患者さんと共に喜び共に悩み、そしてより良い方法を共に考え患者さんに寄り添うことが大切なことだと思います。これからもその気持ちを大事に患者さんに寄り添っていきたいと思っています。

第4外来 安田麻理子

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