私たちのめざす看護
私たちの看護
2024.10.18
私の考える退院支援
入退院支援室は、入院支援室と退院支援室にそれぞれ分かれており、私は退院支援専従看護師として業務を行っています。退院支援専従看護師は他に7名おり、担当の病棟を中心に日々業務をしています。 私たちに求められている役割は、入院中の患者さんの退院後の生活を見越して行う「退院支援」と地域医療・介護へ移行していくための「退院調整」です。
退院支援看護師は「院内や地域との橋渡し的な存在」とも言われています。入院早期から医師や病棟看護師と日々情報を共有し、リハビリを見学したり、栄養士や薬剤師にも意見を求めつつ、その患者さんが病気や障害を抱えながらその人らしく生きるための方法を一緒に考え、意思決定を支援します。そして転院調整では相手先の病院と、在宅調整ではケアマネージャーや訪問看護師等と連絡をとりながら患者さんを次の療養先へ送り出しています。
私は脳神経外科と脳神経内科の病棟を担当しています。緊急入院の患者さんがほとんどで、その多くが自宅退院を目標に回復リハビリ病院に転院していきます。また、直接自宅退院できる場合でも、介護サービスの新規利用やサービス内容の調整が必要になることも多くあります。突然の発症に戸惑う家族も多く、また後遺症のために今後の生活スタイルを大きく変えていかないといけないことも含め、退院に向けての意志決定や調整だけでなく、その過程で症状の正しい理解を促していく役割もあると感じています。
当院は超急性期病院であり、できるだけ短い在院日数で次の療養先に繋いていかなければなりません。限られた期間の中で自分に何ができるのか、日々悩みながら患者さんや家族と関わっています。 これまでの経験を糧に常に新しい情報も取り入れながら、水面下では速足で、患者さんにはにっこり笑顔で、対応できるように心がけています。
入退院支援室 看護師
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