私たちのめざす看護

私たちの看護

2024.11.20

大切な一人一人の命を見つめる手術室看護

私たちが働く手術室には10部屋の手術室があり、全身麻酔・局所麻酔を合わせて年間5000件前後の手術を行っています。手術には外科医・麻酔科医・看護師・臨床工学技士など様々な職種のスタッフが携わっています。患者さんが適切で安全な手術を受けられるように協力し、一人一人の患者さんと日々全力で向き合っています。

2024年6月からは、消化器外科・泌尿器科2診療科で内視鏡下手術支援ロボットが導入されました。安全にロボット支援手術を開始するために、外部の病院への見学、必要物品の準備、マニュアル作成、術中体位固定の研究、手術当日のシミュレーションなど、看護師が中心となって多職種で準備を重ね、現在、ロボットを用いた、精度が高く低侵襲の手術がほぼ毎日行われています。

患者さんは手術を受ける事に対して、「ちゃんと治るだろうか・・・」「手術の後の痛みはどの位だろうか・・・」「全身麻酔が途中で醒めてしまわないだろうか・・・」等、様々な不安や恐れを抱えています。私達は術前外来で、患者さんやご家族へ術前オリエンテーションを行い、入室後の手術室の様子や術後の状態について詳しく説明し、手術や入院生活に関する様々な質問に応え、不安や恐れの気持ちを軽減する事に努めています。外来の段階から患者さんとコミュニケーションをとり手術の準備をすすめる事で、より安全で安心な手術を行う事ができています。

私は1年目から手術室への配属でした。最初は正直戸惑いしかありませんでした。手術室で働く看護師としての自分を全く想像出来なかったからです。日々学ぶ事も多く、担当した手術の振り返りや翌日の術式の予習等、一日一日懸命に取り組んでいた記憶が鮮明に残っています。そして、経験を重ねていくに従い、どんどん手術の直接介助に魅了されていった事を覚えています。手術の進捗状況を正確に把握し、医師が使用する器械を言われる前に準備し提供し、医師と息が合い滞りなく手術が進行し、無事に手術が終えられる事に大きな満足を感じていました。患者さんの人生の重大事を乗り越えるために、チームの一員として役割を果たす事ができる喜びを毎日感じる事ができる手術室看護は、私の天職だと思っています。患者さんが病や怪我を乗り越え、大切な人と笑顔で生活出来ることを願い、安心で安全な手術を実施し続けるために、手術室看護師として真摯に取り組み続けていきたいと思います。

手術室  佐々木麻衣子

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