私たちのめざす看護

私たちの看護

2025.05.01

患者さん、ご家族が安心して受けられる集中治療室の看護をめざして

私の所属するICUCCUは、6床で稼働されており、主に心臓血管外科、脳神経外科、消化器外科、腎・肝移植などの術後管理、心臓カテーテル治療後や呼吸不全、敗血症などの重症化した患者に対し、集中的な治療やケアを行っています。また、当院では心停止のような重大な合併症を未然に防ぐためのRRS(院内救急対応システム)を導入しており、ICU看護師はRRT(迅速対応チーム)の役割を担っています。一般病棟で状態が悪くなった患者さんのもとへRRTであるICUスタッフが赴き、速やかに緊急度の判断し医師と連携を行い重症化させないよう治療介入をしています。

このような重症患者の看護には高度な知識や技術が求められますが、私たちの部署では院内のクリニカルラダーだけではなく、クリティカルケアに特化したクリニカルラダーを用いて、必要な知識や看護を身につけています。また、急性・重症看護専門看護師、集中ケア認定看護師も在籍しており定期的に勉強会が行われ、より専門的な知識や看護を学びステップアップできるような教育体制が整えられています。ICUでは教育システムの充実や高度医療を学びキャリアアップを目指し異動してくるスタッフもおり、私もそのひとりです。きっかけは院内留学制度でした。希望部署で看護を学ぶという制度です。一般病棟からの異動はギャップもあり勉強も大変ですが、患者さんの頑張っている姿や背中を押してくれる上司、支えてくれる仲間がいて今日まで頑張ることができています。

先日心疾患により術前よりICUに入室し、心臓の手術をした患者さんがいました。術後は様々な点滴が投与され人工呼吸器での管理を行い一時期は危ない状況もありましたが、人工呼吸器が外れ「仕事に復帰したい」という目標をもとにリハビリを行い、歩けるまで回復し一般病棟へ移りました。その患者さんより看護ケアしていく中で沢山の「ありがとう」を頂き、また看護ケアが功を奏して回復していくことにやりがいを感じました。緊急性が高く緊迫した状況が多い部署ですが、このように患者さんの回復していく姿や笑顔、患者さん、ご家族と共に治療方針を考え、患者・家族主体の納得いく医療が提供できることがやりがいとなり、パワーになります。当院の充実した教育システムを活用し、これからも学びを深め、質の高い看護が提供できるようにしていきたいと思います。

ICU/CCU 佐藤 葵

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