私たちのめざす看護

私たちの看護

2025.11.14

自宅退院向けての取り組み

B2東病棟は、整形外科・形成外科の混合病棟です。整形外科は、骨折や変形性関節疾患、脊椎疾患、交通事故などによる外傷や熱傷の患者さんがいます。また、形成外科では、糖尿病性壊疽や軟部腫瘍、皮膚潰瘍などの患者さんが入院しています。

入院している患者さんの多くは、病気や事故などによって、歩くことや日常生活が自分一人ではできなくなっています。そのため手術やリハビリテーションを行い、自宅に帰ることを目指して、医師・リハビリスタッフと日々カンファレンスを通じて、患者さんが望む生活ができるような治療や看護を行っています。

ある患者さんは、転んで大腿骨を骨折してしまいました。手術を受けたあとも痛みが強く、リハビリテーションもうまく進まず、食事も食べられなくなってしまいました。そのため、リハビリスタッフと話し合い、患者さんが少しでも自分で歩けるようになることを目標に、はじめは車椅子に乗る時間を少しずつ伸ばしていきました。また、リハビリの時間以外にも病棟で、私たち看護師と一緒に立ち上がる練習や歩く練習を、患者さんの状況に合わせて行いました。

そして、食事に関しては、食事内容を栄養士と相談して、少しでも食事摂取できるように内容や補助食品を調整しました。病棟スタッフだけでは対応が難しいため、言語聴覚士のリハビリテーションに加え、栄養サポートチームにも介入をしてもらい、食べられるようにケアしました。

患者さんは退院に向けリハビリテーションを頑張りましたが、入院期間中に日常生活を一人でおこなうことは難しい状況でした。そのため、リハビリテーション病院に転院をして、リハビリを続けて自宅への退院を目指すことになりました。退院支援看護師やメディカルソーシャルワーカーとも連携して、リハビリテーション病院への転院の調整をし、転院する時には「向こうでもがんばるよ!」と笑顔で転院されました。

患者さんが笑顔で退院されることが、私たちの喜びであり、モチベーションとなっています。患者さんの日常生活が、少しでも向上することを目指して、多職種と協力しながら患者さんの看護をしています。

 B2東病棟 後藤 弘樹

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