新人が語る心に残る看護場面
2018.06.01 元気を分かち合う
働き始めて2回目の夜勤の時の話です。
夜中2時頃に授乳室で授乳をされているAさんの授乳を介助している時のことでした。その日は確か産褥3日目か4日目あたりで、初産婦のAさんは慣れない手つきで一生懸命授乳を行っていました。そんな時にAさんが「○○さん(私)はこの4月から働き始めたって聞いたよ。新潟から来たんでしょ?先輩助産師さんから聞いたのよ。」とおっしゃいました。私はそのときすぐに『新人のくせに授乳に口出ししてきて』と不快にさせたのかなと不安になりました。ですがその後すぐに「きっとまだ慣れなくて辛いのに、私が見るときはいつも笑顔ですごいなって見ていたの。これからまだまだ辛いことがあると思うけど、これからも笑顔で頑張ってね。」とAさん。
その言葉をかけていただいて、私は患者さんから元気を分けてもらった気がしました。と同時に、これからは「私が授乳で疲れている褥婦さんや患者さんに元気を与えられるような看護師にならなきゃ」と思わせてくれる出来事でした。