新人が語る心に残る看護場面

2019.01.04 患者さんからの言葉

私が所属する救命病棟の面会時間は一般病棟より短く、ご家族が患者さんに会える時間や看護師がご家族に関わる時間が限られています。患者さんの状態などをお伝えし、ご家族の方の不安や疑問などを和らげることが看護師の役目だと考えている私は、なるべく家族面会時には患者さんの側にいるようにしています。
ある日、Aさんのご家族がご面会に来ていたので、私はいつものようにAさんの側にいました。Aさんの抜管後、初めてご家族が面会に来たタイミングだったので、ご家族はとても喜び話が尽きない様子でした。私はその様子も見ながら、Aさんのベッド周囲の環境整備をしていました。するとAさんが「私は○○さん(私のこと)に担当になってもらって本当に良かった。○○さんは夜でも嫌な顔せず、私の頼みを聞いてくれるもの。」とご家族に話しているのが聞こえました。
救命病棟では意識のない患者さんが多く、私の対応がこれでいいのか迷う場面も多くあったので、私はその言葉を聞いてこれまで悩んでいたことも報われた気がしました。患者さんからの言葉は先輩に褒められるよりも嬉しい言葉なのだと実感しました。

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