新人が語る心に残る看護場面
2022.06.29 患者さんからの励ましの言葉
がんに対して化学療法を行っているAさんについてです。私は入職2か月目ごろからAさんを受け持たせていただいていました。その頃は「あら新人さんなのね。私の方が化学療法で何度も入院しているから、ここの病棟のことは私の方が先輩かしらね。」とおっしゃっていました。入職して不安でいっぱいだった私は、硬い表情やぎこちない動きがAさんに伝わってしまったのだと思い、改善していこうと心がけていました。
Aさんが再度入院された際、「まぁ点滴の付け替えとか、この前よりだいぶスムーズになってきたわね。これからも頑張ってね。」と声をかけていただきました。私の中では、入職したときよりも大きく成長できていないのではないか、と思っていた時だったので、このようにAさんから言葉をいただきとても嬉しかったです。
Aさんのように何度も入退院を繰り返す患者さんもいらっしゃいます。患者さんは看護師のことをよく見ており、一人一人の名前を覚えてくださる方もいます。Aさんとの関わりから、患者さんのことを不安せず安心して入院していただけるような看護ができる看護師になりたいと思いました。