新人が語る心に残る看護場面

2023.08.17 生きがいの大切さ

胃がん疑いで緊急入院となったAさんについてです。Aさんは入院時から認知力の低下がありました。また、日中のほとんどをベッド上で過ごし離床するのはトイレの時だけでした。入院期間が長期化するにつれて表情も暗くなっていきました。そこで私は入院中でも希望や目標をもって生活してほしいと思い、趣味や入院前の生活について聞きました。すると「山を見るのが好き」とおっしゃったので、「廊下の窓から山を見ませんか」と提案しました。そして一緒に眺めると「いい気分だ」と言って表情が明るくなりました。それ以降、離床時に山を見ることが日課となりAさんに笑顔が見られるようになりました。Aさんを通して、生きがいをもって生活することの大切さを学びました。

今後も患者さんの活力を引き出せるように、患者さんの気持ちに寄り添った看護をしていきたいです。

バックナンバー

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