新人が語る心に残る看護場面
2025.06.13 患者さんからの感謝の言葉
肺癌の治療をされていたAさんについてです。Aさんは治療途中に新型コロナウイルスに感染し、酸素投与が開始されました。治療を経て、軽労作でも息苦しさが出現しない状態となり、自宅退院に向けてリハビリも開始されました。普段、車椅子で病棟内を行き来することが多かったAさんと時間を確保しリハビリを兼ねて、一緒にトイレまで酸素を投与しながら歩行練習を実施しました。歩行途中で何度か息切れが見られたものの、Aさんにその都度「苦しくないですか、少し立ち止まって呼吸が整ったらまた歩き始めましょう。」という声掛けを行ったり、休息を促しながら歩行を実施しました。声掛けに対してAさんは「そうしてみるよ、気遣ってくれてありがとう。」と返答がありました。
後日、「お疲れ様でした。トイレまで自分で歩いて往復できるようになってすごいですね。Aさんが普段頑張って歩いている姿よく見かけますよ。」と前向きな声掛けを行いました。すると「助かったよ、ありがとう。看護師さんのおかげだよ。」と笑顔で話されました。 私は患者さんの笑顔や感謝の言葉を聞けた時、前向きな気持ちになれました。
この経験をもとに私たちの日々、行っている言葉かけや看護が患者さんの笑顔や前向きな気持ちに繋がると実感しました。今後も患者さんが少しでも前向きに、笑顔で入院生活を送ることができるような看護を日々の業務で心がけていきたいと思いました。