新人が語る心に残る看護場面
2025.08.27 会話から生まれる関係づくり
脳梗塞を発症し、治療をしていたAさんについてです。急性期を脱し、リハビリテーションが開始されました。病棟でもリハビリテーションを行えるようAさんの好きなことや趣味について話を聞きに訪室しました。Aさんは麻痺はありませんでしたが、歩行時にふらつきが見られるため一緒に歩行練習し、お話をする機会を設けました。
最初はあまり自分の話をしてくださらなかったため、まずは自分のことについてAさんと話しました。毎日Aさんのもとに行き、一緒に会話することを繰り返したことで、Aさんから家族の話や現状感じている不安など表出してくれるようになりました。Aさんには娘さんがいますが、あまり面会に来れないため寂しい思いをしていることもお話してくださりました。そのため話し相手となることができるよう、日々訪室し関係構築に努めたところ、Aさんより「娘みたいだな。今度娘が来たら、病院での娘ですって紹介するね。」と笑って話してくださりました。その後、Aさんはリハビリテーション病院へと転院しました。
患者さんとの関係構築のためには、まずは自己開示し、徐々に打ち解けられるよう日々訪室し、コミュニケーションをとることの大切さを学ぶことができました。これからも患者さんとの会話する時間を大切にしようと思いました。