私たちのめざす看護
私たちの看護
2023.05.12
寄り添う看護を目指して
私の勤務する第3外来は、総合診療科・脳神経外科・脳神経内科・高齢診療科・皮膚科・泌尿器科・リウマチ科・ペイン外来・産婦人科・口腔外科・術前評価外来の11診療科と内視鏡センターの検査部門で構成されています。
当院はがん拠点病院であり、がん患者さんが通院して治療などを受けています。私が多く勤務する泌尿器科外来でもがん患者さんが治療を受けられています。一言にがん患者さんといっても早期の方から終末期を迎える方まで様々なステージの患者さんがいて、受けられている診療内容も手術や化学療法、ホルモン治療、放射線療法、緩和療法など様々です。外来では患者さんやその家族が告知を受けたり、治療方針の決定や予後の告知を受けられたりする場面もあります。外来看護では患者さんや家族の方が予後や手術などの治療、ボディイメージの変化などに関する不安を表出できるよう訴えを傾聴するように心がけています。また、患者さんと共に今後起こりうる諸症状への対応方法や日常生活での悩みなどを考えることもあります。患者さんへの関わり方についてスタッフ間で検討することもあります。相談支援センターの緩和ケア看護師やソーシャルワーカー、がん相談支援室などの他部門とも連携することも多く、患者さんのQOL向上や在宅診療につなげていけるように看護しています。
あるがん患者さんは痛みのコントロールがうまくできずに痛みを我慢していることがありました。この患者さんとの会話の中で痛みの訴えの割にレスキュー薬の使用がされていないことに気付き、レスキュー薬の使用方法を再確認してお伝えすることもありました。また、その後も痛みの改善が図れずに医師と薬剤量や緩和ケア看護師の介入について相談して、患者さんのQOLが向上できるように関わることができました。この患者さんから「痛みがよくなったおかげで(生活が)楽になったよ」との声が聞かれた時は嬉しく思いました。
外来看護はまさに「一期一会」。限られた時間の中で患者さんや家族の方のニーズを的確に捉えて対応することが求められていると考えています。私は患者さんとの関わりの中でご本人やご家族の笑顔や安堵の表情を見るとやりがいや喜びを感じます。これからも「この病院で診てもらってよかった」と、患者さんや家族に言っていただけるような外来を目指して看護していきたいと思います。
第3外来 岩﨑 百合
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