私たちのめざす看護
私たちの看護
2026.09.11
皮膚を守り、その人らしい生活を支える
私は皮膚・排泄ケア認定看護師として、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)をもつ方への支援や、褥瘡(床ずれ)の予防・ケア、さまざまな皮膚トラブルへの対応に携わっています。普段は集中治療室に勤務し、重症な患者さんの看護を行っています。集中治療を必要とする患者さんは、自分で体を動かすことが難しかったり、全身状態が不安定であったりすることに加え、治療のために多くの医療機器を使用します。そのため、褥瘡や医療機器による皮膚トラブルが起こりやすく、患者さんの状態や治療内容を踏まえながら、スタッフと一緒に予防やケアの方法を考えています。
集中治療室や救命病棟では、命を守るための治療が最優先となります。しかし、そのような状況だからこそ、皮膚を守り、皮膚トラブルを予防するケアも大切にしたいと考えています。患者さん自身が苦痛や違和感を伝えることが難しい場合もあるため、私たち看護師が気づき、予防することが重要です。生命を支える高度な治療の中でも、皮膚を守るという「優しいケア」が当たり前に行われるよう、スタッフと一緒に実践していきたいと思っています。
また、週に1日は認定看護師として、オストメイト外来と褥瘡回診を行っています。オストメイト外来では、ストーマや周囲の皮膚の状態を確認するだけでなく、患者さんがその人らしい生活を送れているか、ストーマのケアが生活の中で困りごとになっていないかを大切にしています。患者さんはそれぞれの人生の中で病気を経験し、ストーマとともに生活しています。外来ではストーマの相談だけでなく、仕事や趣味、旅行など日々の出来事を話してくださることもあります。そんなお話を聞きながら、その方がどのように生活しているのかを知ることは、私にとっても大切で楽しい時間です。すべての困りごとを私一人で解決できるわけではありませんが、まずは思いを聞き、その方に合った方法を一緒に考えることを大切にしています。
褥瘡回診では、医師や看護師など多職種とともに患者さんの状態を確認し、治療やケアについて検討しています。皮膚だけを見るのではなく、全身状態や栄養、活動状況、療養環境などさまざまな視点から、必要なケアを考えています。
これからも専門的な知識と技術を生かしながら、患者さんの「その人らしい生活」を支え、どのような状況にある患者さんにも優しいケアを届けられるよう取り組んでいきたいと思います。
皮膚・排泄ケア認定看護師 大舘翔子
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