私たちのめざす看護

私たちの看護

2012.02.10

「生きる」ことの大切さ

耳鼻咽喉科・頭頸部外科、泌尿器科は、患者様の「生きる」ことへのお手伝いを させていただける、やりがいのある看護の場です。耳鼻咽喉科・頭頸部外科で は、病気のために視覚・聴覚・嗅覚・味覚を失ったり、手術の後では声を失った り、「食べる・飲む」といった機能が失われる患者様が多くいます。また、泌尿 器科では、病気や手術により排泄機能が失われることがあります。当たり前に行 っている、これらの行為は生きる上でとても大切な機能であり、失うことで生き る希望をも失くす患者様がいます。声を失った患者様には新しい声の出し方・話 し方を、排泄機能が失われた患者様には新しい排泄方法を指導します。その中で、喪失感やボディーイメージの変 容への苦痛を最小限にする精神的ケアも重要視して行っています。
また、東日本大震災を受けて、当病棟では災害時の対応を理解できるようにスタッフ教育を行っています。病棟内 で、実習に来ていた看護学生も含めて避難訓練を行い、患者様やスタッフの命をどのように守るか考え、災害時に 行動できるようにしています。災害時に対応できるようになるには、繰り返し避難訓練をすることが効果的であ り、今後も実施していきたいと考えています。
この事態を受けて、改めて命の大切さを感じました。患者様の残存機能を活かし、「生きる」支えとなれるような 関わりを心掛けていきたいと思っています。

藤井すみれ

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