私たちのめざす看護

私たちの看護

2013.04.09

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の活動

脳卒中を発症すると、意識障害や片麻痺などさまざまな機能障害を併発し、自立 した生活が困難になります。 臥床時間が長くなると脳卒中に伴う麻痺などの症状だけでなく、筋力低下や関節 拘縮、肺炎を併発(廃用症候群)することがあります。 そこで、急性期からのリハビリテーション看護として呼吸・循環状態などのリス ク管理に注意しながら、廃用症候群の予防をベッドサイドから開始し、更に患者 さんが自立した生活を少しでも早く行えるよう早期離床に取り組んでいます。 認定看護師として体位変換・移動動作・離床訓練方法など技術の学習会を通じ、個々の看護師が日々実践に生かせ るように働きかけています。
また、脳卒中は急激な発症から始まり機能障害を残すことが多いです。患者さんとご家族が時間の経過とともに障 害を受け入れ、希望を失うことが無いように心理面への支援にも努めています。
現在、脳血管疾患は日本人の死亡原因第4位を占めています。脳卒中患者さんは、脳神経外科病棟だけではなく、 他の疾患を治療中に併発したり、他科病棟に入院する方もいらっしゃいます。 そのような中で脳神経外科以外の看護師も脳卒中患者さんを観察・看護していけるように、今後は院内全体の脳卒 中看護の質の向上や市民に向けた脳卒中教室などの開催も行っていきたいと考えています。 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師としては駆け出しの私ですが、脳卒中患者さんとご家族に寄り添い、障 害を抱えながらもその人らしい生活スタイルで安心して社会で暮らしていけるよう、努力を重ねていきたいと思い ます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 森山 あゆみ

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