私たちのめざす看護
私たちの看護
2014.08.22
99歳万歳!
私たちは総合相談・支援センターで訪問看護を行っています。 退院後にご自宅に訪問し、患者様の体調確認をしたり、ご家族へ介護方法の相談 を受けたりしています。
近年、高齢社会と言われていますが、今回は訪問している99歳の患者様をご 紹介したいと思います。大正生まれのAさんは次女さんと2人暮らしです。つい 数か月前まではとても元気で身の回りのことも全て出来ていたそうです。
ある日ご自宅で急に倒れ、寝たきりの生活になってしまいました。そしてお尻と足に床ずれができてしまい、処 置が必要になったため訪問看護の依頼がありました。
介護を一手に担う同居の次女さんに加え、同じ市内に住む長女さんも毎日応援にかけつけます。週に2回の訪問 看護ではAさんの体調を確認したあと、床ずれの処置を行います。
看護師が「前より元気になりましたね!床ずれも日に日によくなっています!自宅にいながら、娘さん2人に介 護してもらえるなんてAさんは幸せですね。」
そうするとAさんは閉じていた目をゆっくり開け、静かに「はい。」娘さんたちは「やっぱり家で過ごせるのは いいですね。よく食べるし元気です。傷の処置の方法も覚えたし、オムツ交換だって大丈夫です。つらいってこと はないですよ。訪問看護の方が来て下さるとすごく安心です。」と笑顔でおっしゃって下さっています。
Aさんは4月に99歳を迎えられました。誕生日はちょうど訪問日。バースデイカードをお渡しし、娘さんととも にみんなでお祝いをしました。これからますますお元気で過ごして頂きたいと祈らずにはいられません。訪問看護 師の役目は、常に安心を届け、患者様とご家族に寄り添うことだと思います。
私たちは訪問だけではなく、入院中の患者様の退院支援を病棟スタッフの方々と協同で行っています。治療が終 わっても自宅に帰るにあたり、不安なことや困ったことが少しでも解消されるように話し合いをしたり、介護保険 の説明するなど支援は様々です。
これからも目の前の患者さまが安心してご自宅で過ごせるように3人のはりきりスタッフがサポートしていきま す!
訪問看護 旗野 納里子
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