私たちのめざす看護
私たちの看護
2021.11.12
質の高い救命救急看護を目指して
私の勤務している病棟は、機能的に、救命救急病棟、ICU/CCU病棟、COVID-19重症患者入院病棟の3部署で構成されています。
全診療科の緊急度・重症度の高い方を救命救急病棟で、侵襲度の高い手術後の方や病棟で状態が悪化した方、PCI(経皮的冠動脈インターベンション)などの方をICU/CCU病棟で受け入れています。また昨年からは新たに陰圧室を増設し、人工呼吸器管理、ECMO管理を必要とするCOVID-19重症患者さんの受け入れを開始しました。
救命救急病棟の患者さんは、御自身で意思決定ができない方も多くいらっしゃいます。そのような時は、御家族に治療の選択・決定が委ねられることが多くあります。患者さんや御家族の不安を少しでも軽減できるよう、医師をはじめとする多職種と日々カンファレンスを行い、協働して意思決定支援を行えるよう力を入れています。
3部署すべてに共通して不可欠なこととして、重症な方が多いため全身のフィジカルアセスメントを行う能力、緊急度と重症度を迅速に判断する能力があげられます。人工呼吸器をはじめCRRT(持続的腎代替療法)やIABP(大動脈バルーンパンピング)、ECMO(体外式膜型人工肺)などを使用する機会も多く、医療機器に対する知識も必要です。スタッフには、急性・重症患者看護専門看護師や集中ケア認定看護師、ICLSインストラクター、日本DMAT、東京DMATの隊員が在職しており、救命領域におけるエキスパートが揃っているため、病棟内で気軽に相談できる心強い環境です。御自身で訴えることができない重症な患者さんだからこそ、常にベッドサイドにいる私たちが患者さんの少しの変化でもキャッチし、早期対応することに努めています。そのために、日々スタッフ全員で学習を重ね、質の高い看護を提供することを目指しています。
水村 学
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