私たちのめざす看護

私たちの看護

2024.03.08

救急看護認定看護師の活動紹介

私は救急看護認定看護師として救命センターで勤務しています。通常は救命センターで臨床業務を行なっていますが、月に2回認定看護師としての仕事をするための活動時間をもらっています。

活動時間2回のうち1回は救急看護に特化した活動を行なっており、院内の教育研修や災害対策に関わっています。院内の研修では特にICLSコースに力を入れており医師と協同し年6回のコースを開催しています。ICLSコースとは、日本救急医学会認定の心停止から10分間の対応を学ぶコースです。受講生は、急変対応への危機感を持っており熱心にコースに取り組んでくれます。研修の企画準備運営は大変ですが、受講生の勉強になったという反応や、指導にあたるインストラクターの成長が励みになっています。さらに今年はインストラクター養成のための指導者養成ワークショップも開催し後輩育成にも力を入れています。

院内災害対策では、災害ワーキンググループに所属し、院内災害訓練の企画運営に関わっています。今年度はCOVID19の影響で延期になっていた災害対応訓練を4年ぶりに企画し、災害対策本部とトリアージ赤黄緑などの診療エリア初動立ち上げを行いました。企画段階では、久しぶりの訓練であり前年の積み重ねがないこと、大掛かりな運営となる点などから準備が難渋しました。リーダーシップをとった医師や、防火防災室スタッフ、それぞれの役割を果たしたファシリテータースタッフの協力により、先日何とか訓練を迎える事が出来ました。多くの課題という収穫があり訓練目的を果たすことができホッとしています。

活動時間2回のうち、もう1回は急性期看護の認定看護師と専門看護師が集まり、院内急変に早期に気づくための活動を行なっています。主な活動は、病棟で発生した急変に関して振り返りを行う病棟カンファレンスへの参加です。カンファレンスでは、病棟のみならず院内全体への課題が明確になり対策につながる事があります。また、対応したスタッフが肯定され労われる場面も見てきました。他の認定看護師と協力し広く活動できることが着実に院内急変対応の向上につながっていると感じています。

他にもRRSのワーキンググループ活動、各部門からのコンサルテーションの対応、学会発表の予演会や情報交換を行っています。ここでの情報交換が認定看護師としてのブラッシュアップやモチベーションになっていると感じています。

私生活では2人の子どもを育てる母でワークライフバランスが常に課題です。一人では充分に認定看護師としての役割は果たせませんが、認定看護師の同僚のサポートのおかげでやりがいがある充実した毎日を過ごしています。

井上聖子

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