新人が語る心に残る看護場面

2019.11.29 会話

私が看護師になって半年頃の話です。Aさんを入院から退院まで受け持たせていただきました。その頃の私は、先輩に教えてもらったことや仕事にただ必死についていく状況でした。もっと受け持ち患者さんと話をしたいな、と思いながらも話をする時間をゆっくり持てませんでした。私はそんな自分に落ち込んでいましたが、保清、術後の離床中、検温中などのほんの少しの間だけでも、と思い話をしていました。

そんなある日、先輩から「メッセージが届いているよ。」と言われました。そのメッセージを見せてもらうとAさんから入院中私と話をして楽しかったこと、気持ちが明るくなったことなどの感謝の言葉があり、すごく嬉しくなりました。

私にとって患者さんと話した時間は「ほんの少しの間」でも、患者さんにとっては「看護師と話して心が軽くなった時間」となったのです。そのことをAさんから気づかされ、ほんの少しの時間でも患者さんと話すことは、とても大切なんだと感じた瞬間でした。できない自分に落ち込んでいましたが、これからも頑張っていこう!と思いました。

バックナンバー

2024.08.15 聞くという看護

2024.07.08 信頼関係を築く上で大切なこと

2024.06.11 産婦さんとの関わり

2024.01.11 足湯

2024.01.11 プリセプターからの教え

2023.12.01 術前訪問

2023.12.01 コロナ禍での看護

2023.10.30 患者さんから教えてもらったこと

2023.10.30 患者さんの望みを尊重した関わり

2023.08.17 苦痛を軽減するために