新人が語る心に残る看護場面
2019.06.04 清潔ケア
Aさんは飛び降り自殺未遂による骨折で入院した女の子です。Aさんは内向的で表情が硬く、看護師に対してもうなずく程度のコミュニケーションしかとれませんでした。私も自分自身の業務に追われ、Aさんに関わることが出来ませんでした。
ある日の休日日勤の時です。その日は手術や検査がなかったので、車椅子に乗車するリハビリを行っていたAさんに洗髪をしようと提案しました。Aさんは洗髪援助中、何気ない会話をしていると笑顔で返事をしてくれました。その日から何度か洗髪介助を繰り返していくうちに、朝のウォーキングカンファレンスの時に笑ってくれる姿が見られるようになりました。
学生の時は良く実施していましたが、働き出してから洗髪はフリー業務の看護師に依頼しがちでした。Aさんに関わったように、信頼関係を築くためにも清潔ケアは重要で、頑張っていきたいと思いました。