新人が語る心に残る看護場面
2026.06.15 患者さんの笑顔
私は、入職前から自分自身の心に決めていたことがありました。それは、どんなに忙しくても患者さんと関わる時間を大切にするということです。
初めて化学療法をする癌患者さんを受け持つ機会がありました。とても気さくで、訪室した時も毎回、笑顔で会話をしてくれるような方でした。化学療法をしてから2.3週間後、少しずつ笑顔が少なくなっていることに気づき、勇気を出し患者さんの思いを聞いてみました。「頭を洗ったら髪の毛がすごく抜けたの。仕方ないことだけど。床に落ちている髪を自分で拾っているの。」と下を向きながらも、自分の思いを伝えてくれました。それから、その患者さんを受け持つ日も受け持たない日も、その時々で変化する気持ちや思いに寄り添えるよう、なるべく時間を作り訪室する時間を作りました。すると、時間が経つにつれ「待っていたんだよ。あのね…」と、何気ない会話の中でも少しずつ患者さんに笑顔が戻ってくるようになりました。
入院生活において1番近くで患者さんを支えられるのは、看護師の私たちであると考えます。今回の経験を踏まえ、これからも私の存在が1人でも多くの患者さんにとって、安心できる看護師でいられるように関わっていきたいです。