新人が語る心に残る看護場面
2026.08.27 患者ケアからの原動力
入職して4か月ほど経った頃、低栄養で入院された40代女性患者さんにベッド上で洗髪を行いました。患者さんは、るいそうが著明で骨突出も多く、30分から1時間おきに疼痛の訴えや体位変換の要望がありました。40代と若く意識は清明である一方、思うように身体を動かせないことや疼痛を伴う状況に、患者さん自身もジレンマを感じている様子でした。
ある日、患者さんの洗髪をした時のこと、患者さんから「こんなことまでしてもらえるとは思っていなかった。本当に嬉しい」と言っていただきました。その後も患者さんは、私の顔と名前を覚えて声をかけてくださり、私は自分の看護が患者さんの支えになっているのだと実感しました。
この患者さんの言葉のおかげで、入職当初から抱えていた不安が少し和らぎ、洗髪という難しい技術でなくても患者さんを思って行ったケアには意味があると感じることができました。この経験を通して、自尊感情が育まれるとともに、看護のやりがいを実感し、困難な新人時代を乗り越える原動力となりました。