私たちのめざす看護
私たちの看護
2011.09.02
夏祭りの余韻
当センターの遊歩道では蝉の鳴き声が聞かれ始め、本格的に夏の季節がやってま いりました。
A3W病棟でも患者さんに「夏」を感じていただこうと、毎年恒例の夏祭りをB 2W病棟と合同で開催しました。
私たちの病棟は心臓血管外科・神経内科・循環器内科の患者さんが入院していま す。日常生活の援助が必要な車椅子生活の方、心臓に負担をかけないように移動は室内に限られている方たちを配 慮し、お祭りはリハビリ室を貸しきって室内で行います。
紅白の垂れ幕を貼り、中央にやぐらを組んで、ヨーヨー釣り、輪投げ、綿菓子などのお店も用意します。BGMは 東京音頭を始めとする盆踊りソングでお祭りムード満点に会場が完成します。
当日患者さんには、招待状としてスタッフの手作りうちわをお渡しします。
患者さんは夕食を早々に済ませ、看護師やご家族と一緒にお祭り会場(リハビリ室)へ向かいます。会場に着く と、子供たちと夢中で輪投げを楽しむか患者さん、孫のおやつに駄菓子をたくさんもらって帰る患者さん、看護師 の浴衣姿、ボランティアの盆踊隊の方たちの優雅な踊りにうっとりしている患者さん、とにかくお祭りに来ると患 者さんも看護師もみんな笑顔でした。日中あんなに看護師に癇癪を起こしていた患者さんが「いやあ、みんな色ん な事ができるんだ。来てよかったよ。楽しいよ。昼間の看護師さんにちょっとわるいことしちゃったな。」とおっ しゃっていました。人間は楽しいことを体験すると素直な気持ちになれるんだと改めて感じました。
お祭りも大成功に終わり翌朝、患者さんはお祭りの余韻が残っていて興奮して寝付けなかった方もいました。朝の ウォーキングカンファレンスで病室を訪れると、患者さんのベッドサイドには所狭しと招待状の団扇、ヨーヨー、 お面、景品のおもちゃが飾られていました。
「昨日は楽しかったよ。送り迎えまでしてくれてありがとう。」「太鼓はへたくそだったな。今度俺が退院したら (太鼓)叩きに来てやるよ。」「実はお祭りに行きたくて退院の日遅らせたの。孫にもお土産できたし行って良か ったわ。」
患者さんからこんなにたくさんの素敵な言葉を頂き、「よし、来年もお祭りがんばるぞ!」と決意を固めるA3W スタッフでした。
A3W病棟
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