私たちのめざす看護

私たちの看護

2015.11.11

患者さんから看護師として認めてもらった日

私は今年4月に入職しました。まだまだ先輩たちのように、患者さんに寄り添 った看護とはほど遠いな…と感じる日々でした。そんなある日、ある患者様との 出会いがありました。いつも声をかけると笑顔で「元気です。昨日は遅かった ね…」と私のことを機にかけてくださる方でした。いつものように声をかける と、その日は様子が異なり、顔面蒼白でフラフラとしていました。私は急いで駆 け寄り、ベッドに寝かせ血圧測定や症状の観察を行い、先輩に報告しました。
その後も吐き気が続き、私は患者さんの傍で背中をさすることしかできません でした。こんな時、先輩だったら患者さんが安心するような声かけや対応ができるのではないか…、自分は患者さ んの役に立てていないのではないかと思ったりしました。患者さんは医師の診察を受け、その後症状は徐々に落ち 着かれました。患者さんのことが気になり、夜勤に引き継いだ後も何度か様子を見に行き、その日は帰宅しまし
た。
翌日出勤すると、患者さんの方から「昨日はありがとう。傍にいてくれてすごく安心したよ。遅くまで気にかけ てくれて本当にありがとう、お世話になったね。」と声をかけてくださいました。自分の行った看護が初めて認め てもらえたような気がした瞬間でした。患者さんの傍で寄り添うことが、こんなにも患者さんの支えになるという ことを実感できました。 これからも、患者さんの力になれる看護師を目指して頑張りたいと思います。

A3西 小貫奈津実

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